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特別公開「指」

購入は下記リンクから

裏・五官で感じさせて(でじぶっく版)

420円にて販売中。

モモカタリ輝姫原作「五官で感じさせて」をリメイク。

「指」
幼い頃に指の間から見た「女の秘密」。
秘めし女は大人になるとともに妖艶に花咲く。

「肌」
誰かもわからないメールの向こう。
朝の通勤バスの中で妄想は膨らむ。
やがて妄想はふくらみいけないことを考え始める。

「胸」
通勤列車の中で出会う男の胸。
専門学生のちょっとした恋。
これでも少しは成長したのかな・・・

「舌」
片思いの男性を呼び、料理を食べさせる女。
彼の持ってきたチョコレートはなんでもいうことをきかせることができた。
女の思いと男の真実が垣間見える切ない物語。

「耳」
穏やかな一室を冬の時間の中で過ごす。
あたたかな思いは二人を包み込む。
幸せな気持ちになる一作。

五人の女性の思いをそれぞれのタッチで描く五作品の官能短編集。
女性向の優しい描写です。
官能小説を読んだことがない人にぜひどうぞ。
あなたの思いもこの中にあるかも。

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「指」

驚きと恥ずかしさのあまり、初めて「それ」を見たとき、わたくしは手で顔をおおっておりました。それでも、好奇心のあまり指と指の隙間からのぞき見てしまった「それ」は、わたくしが大人になっても脳裏から離れることはございませんでした。

夜に咲く、赤と白と青。わたくしを抱く、生肌のような霧と光。

「それ」を見たとき、わたくしが人と接してきて得た、とても人間らしいもの、とてもあたたかいぬくもりを、とろとろに溶かして胸の奥底へ混ざりながら落ちていったのです。

わたくしは、「旧家」と呼ばれるような家で育ちました。家を囲う塀も庭に三棟ある蔵も、江戸時代からあるもので、市の指定文化財にもなっております。家も木造で、現在では近代的な鉄筋コンクリートの家もございますが、当時は日本風の家屋しかございませんでした。

その家で、幼い日のある夜、少し開いた障子の間から、初めてわたくしは、「女」というものを見たのでございます。

 

わたくしの家の周囲には雑木林など、自然も多く、夕闇が過ぎると、鈴虫の音が月夜のオーケストラを奏でておりました。時折ふくろうの鳴き声も聞こえ、夜といえども、静寂と言うには程遠いようでございますが、自然の奏でる音は美しく、都会の喧騒とは違い、静かに眠れるのでございます。

その当時、わたくしは小学校に入ったばかりでございましたから、秘め事の知識などまったくございませんでした。

あの夜、わたくしが目覚めた時、月明かりに照らされる障子に影が横切ったのでございす。いつもは朝まで起きぬわたくしが、どうしてか明るすぎる月明かりに目を覚ましたのです。

その影が、特別気になったというわけでもないのに、わたくしの足は眠気を引きずりながら、いずこかへ消えた影を追っていったのです。

家が少々広いものですから、お手洗いの箇所も三箇所ほどあるのですが、わたくしは影を追ったせいか、わざわざ遠いお手洗いまで歩いていき、用をたしました。

その時は風もなく、鈴虫もすっと鳴き止み、静寂を闇に引き入れておりました。

その静寂の刹那に、わたくしは妙な音を聞いたのです。

幼少期のわたくしが初めて耳にする音。それが獣のものであるのか、虫のものであるのかもわかりませんでした。

気になったわたくしは、子供なりの好奇心でその音がなんであるのか知りたくなり、少しずつその音へと近づいていったのです。

忍ぶように、出してはならないように、刹那を垣間見せるその音を、ようやく突き止めた頃には、お母様の寝所へたどり着いておりました。

わたくしはぼんやりしながら、閉じられた障子を眺めておりました。月明かりは眩しいほど煌々と光り、まるで怪しげな露の中で白く燃え上がるようでした。

音はもうどこからもいたしません。先ほど鳴き止んでいた鈴虫たちも再度鳴き出し、もはやわたくしが聞いた耳慣れぬ音はしないかと思いました。

その時、お母様の寝所から、はっきりと音がしたのです。わたくしが恐る恐る屈みこんで障子を開けると、そこにはぬめるように白いものがございました。

それは時折、なにかに驚いたようにピクリとうごめきます。わたくしは、その白いものがなんであるかを理解するのに、しばらく時間がかかりました。

わたくしは、魔力とも言っても差し支えないほどの引力を感じながら、食い入るようにのぞき込んでおりました。

その白は、お母様の柔肌でございました。一糸まとわぬお母様の姿は、お風呂場で見た肌よりも艶めいていて、別の生き物のように優しくうごめいておりました。

それを何であるか理解した時、とっさにわたくしは手で顔を覆いました。子供心ながらに見てはいけないものであると直感したのでございます。

しかし、わたくしの好奇心は激しく胸を打ちながらも、瞳を覆っていた指と指の間に小さな隙間を作ったのです。

お母様の姿は、わたくしが今まで触れてきて、最もお母様らしいと思ってきた優しくあたたかなものとは程遠く、そしてどこかわたくしにとても近いような気がいたしました。

部屋のお母様を指の間から垣間見ながらも、わたくしは罪悪感から、心の中で何度も「ごめんなさい」と繰り返しておりました。お母様の、毛を撫でたように曲線を描く背中を目で追っていくと、お母様の白く細い腕が伸び、その指先は、なにかを大事そうに包み込んでおりました。

いつもわたくしの頭を撫でるよりもしっかりと、しかしお料理やお洗濯をするよりも優しく、なにかを握りこみながら、その指をひとつひとつ吸い付かせるように絡めて、上下にゆっくりと動かしておりました。

わたくしに触れるその手とは、まったく別のもののように。

お母様が体をピクリとさせるたびに、お母様の口もとからは、わたくしが聞いたこともない音を放つのです。わたくしが聞いた耳慣れぬ音は、お母様のものだったのでございます。

お母様が優しく上下させている指は、柔らかい鍵盤を弾くかのように、いいえ、あれは海に住んでいる生き物のように動いているのです。わたくしは獲物を捕らえるイソギンチャクの触手を思い出しました。

わたくしが障子からのぞいている、月明かりに照らされたこの部屋は、まるで月夜の海底のようでございました。

青い海の海底で、巻きつくように息づいている白。 嗅いだこともない香りを匂い立たせるこの部屋。

深呼吸とも違う、音を交えた吐息をお母様は何度も優しく吐き出しながら、少しずつ指を開き、指で大切そうに包んでいた黒い影を愛しそうに眺めておりました。

お母様の唇には紅が艶めいておりました。その紅が開き、貝が水の中にいる時に出す水管のように、ぬめりを帯びた舌がお母様の手に包まれたそれを舐めあげるのでございました。

わたくしはその時、お母様の口もとの紅を見つめておりました。その口がふわりと開き、ぬめるたびに、どうしてか自然とわたくしは口もとを指でなぞっていたのです。

わたくしの顔を覆っていた手はすっかりと下ろされ、驚きのあまり声が出そうになるのを必死で抑えていたのでございます。

わたくしの指は、何度も上下に往復するお母様の舌に合わせるかのように、唇をさすっておりました。

わたくしは視線を後ろめたさからそらそうとすると、お母様の四つんばいになった太股の間に、顔を押し付けようとしているものがおりました。

ずっとお母様だけに気を取られていて、お母様が包み込んでいたものや、お母様がまたいでいたものがなんであるかなぞ、気にもかける余裕がなかったのです。

わたくしは、お母様のまたいでいるものが殿方であり、しかもお父様ではない方であることを、すぐに悟ったのでございます。

顔こそ見えなかったのですが、お母様の股の間に顔を強く押し付けて、まるでお下品でお行儀悪く汁物をすするかのような音を立てたのであります。

するとお母様の口もとから発せられる音は大きくなり、白い体を一度のけぞらせ、お母様が指で大事そうに包んでいた、天井を向いた一本の影をそのくちびるの奥へと咥えこみ、ほお張ったのでございます。

次の瞬間、月に雲が差し掛かってしまい、部屋の中は真っ暗になってしまい、何も見えなくなりました。

 わたくしの心臓は激しく鼓動を打っており、息が切れるほどでございました。あのような姿。神秘とも怪しげとも言えぬ、生々しい動物の肌のうごめき。忍ぶわたくしの五官を刺激するあの悦びにも似つかぬ音、あのぬめり気をおびた色、あの甘酸っぱい匂い、舌先まで感じそうなお母様のおいしそうに舐め上げるもの、夜のしっとりとしたこの空気。

 すべてが、わたくしの未知のざわめきをかきたてるものでございました。

雲が晴れ、月明かりが障子越しに部屋に射し込む時、一本の影を握る白い指の傍に、お母様の瞳を見たのです。

わたくしは心臓が止まるほど驚き、「きゃっ」と小さく声をあげそうになってしまいましたが、なんとか指をぐっと口もとに押し当て、声をあげることを抑えたのです。

お母様はわたくしが障子の隙間からのぞいていることをわかっているようでございました。

お母様の紅からぬめり出た舌は、ゆっくりと黒い影を舐めあげながら、わたくしを得体の知れないものが宿った目で見つめるのでございます。

「あなたも、こうなるのよ」と、わたくしに優しく諭すような妖艶な瞳は、お母様の股から聞こえる下品な汁の音とともにつやめきを増していくようでございました。

お母様はわたくしを見つめながら、呼吸をさせるかのように指を開いたり握ったりして、上下に動かしておりました。

わたくしはお母様の瞳にめまいを覚えるほどの衝撃を受け、おぼつかない足取りで自分の寝所へと戻っていきましたが、お布団に入ってもわたくしの見た光景はふくらみ、わたくしの心を浸していくようでした。

まるでわたくしの心は海水に浸された淡水のように、二度と元に戻ることはなかったのでございます。育っていくにつれ、わたくしの心を少しずつ支配していくようでございました。そして徐々にわたくしを女の扉へと導くべく犯していったのです。

いえ、遅かれ早かれ、わたくしの心は犯されていたに違いありません。なぜならば、性的に下劣な趣味を持つ殿方に恋心を抱き、付き合うこととなってしまったのでございます。

何も知らないわたくしに、数々の品のない行いを教え、そしてその行為が、恋仲や親しい男女が普通に行うものではないと気がついたときには、もう遅かったのです。

わたくしの心は、抵抗なく下劣な行為を受け入れてしまっているのでございます。

 男はわたくしを健全な男女が、交際の課程において楽しむような場所へはほとんど連れて行かれず、時折人気のない場所へと連れ出すのでございます。

 男は道の脇に車を止め、わたくしを強引に車から降ろします。

「ほら、ここでしごくんだよ」

男はわたくしに冷たく言い放ち、自らのイチモツを品なく投げ出し、ぶらりとさせてわたくしの手淫を待ちます。

「こんなところで・・・」

わたくしが男へと伝えますと、男は冷たく言い直すのでございます。

「いいからしごけ」

そこは往来の少ない道とは言え、街灯の真下です。当然、誰かが通れば何をしているかは一目瞭然なのでございます。

「わたくし・・・」

わたくしがちゅうちょしておりますと、男はわたくしの手を取って、自らのイチモツを握らせ、威圧的な目でわたくしを見るのでございます。

わたくしが恥ずかしさから顔を背けながら指を絡めて動かしますと、男は「ちゃんと見ながらやるんだよ」と、強引にわたくしの顔を前へと向かせるのでございます。

今では、なぜこのような男と一緒にいるのだろうと思いながらも、わたくしは男の言いなりになっていたのでございます。

男と卑猥な行為を重ねるたびに、わたくしはずっと昔からこのことを知っていて、体が知っているとおりに動いているような気持ちになりました。

そのたびにわたくしはお母様の艶めいた紅と瞳を思い出すのでございます。そしてすらりとした細い指先が大切そうに包んでいたものを心で感じているのでございます。

わたくしが今手に包んでいるものは、決してわたくしにとっては大切なものではないはずなのに、あの日、あの夜、お母様がなさっていたことと同じように、体が自然にしているのです。

 ああ、わたくしの瞳も、あの時のお母様のように艶めいているのでございましょうか。

「あいかわらずお前の指はしっとりとしていて、俺のに絡みついてくるようだぜ。いやらしい手つきしやがって。さぞこうやってしごくのが大好きなんだろ。へへ」

わたくしは男の下品な言葉に心をぶたれながらも、芯は響き渡っているように高揚しうずき、ただれはてていくのを感じるのでございます。

わたくしが指を這わせ、巻き付けたイチモツはわたくしの手を焼くほどに熱く、わたくしのやわらかな肌を打ち砕くほどに硬く雄々しいのです。

(この男が死ねば、わたくしは幸せになれるかもしれない)

このような下劣な行為の反面、何度心の中で思ったことでございましょう。

わたくしの指は街頭に照らされ、まるで白く浮き立つように輝いて見えました。指を巻きつけ、動かすたびに、あの日のお母様のようによりいっそう艶めいてくるのを感じるのです。

(車が通ったら、わたくしの姿もすべて見られてしまう。早く終わらせなければ)

そう思いながらも、強引にすることを避け、指先を一本一本硬くなったものに合わせてひだのように巻きつかせながら動かすのです。わたくしは誰に教えられたわけでもないのに自然とそれをやっていたのです。

「へへ…やっぱり最高だな。お前の指はまるで…」

わたくしは頬を思い切りぶたれたかのようにぎゅっと目を閉じながら顔を背け、その先に続くあまりにも下品な言葉の数々を聞くのでございます。なぜそのような卑猥な言葉でわたくしを平然と貶めることができるのか。わたくしはめまいのする思いで唇を噛みしめながら耐えるのでございます。

すると遠くから車が近づいてくる音がしてきたのです。わたくしは狼狽し、行為を中断しようかと思い、とっさに手を離しましたが、痛いほどに力強く髪を引っ張られ、男の股間へと引き寄せられたのです。

「ほら、休むんじゃねえよ。続けるんだよ。シコシコとよ」

わたくしは、体のバランスを崩し、「あっ」ともたれかかり、再度硬く屹立した男のものへと指を添えて動かすのでございます。

車の音はどんどん近づき、ついにヘッドライトがわたくしたちを照らします。そうでなくとも街頭の下にいるのですから、姿は丸見えでございます。

「うおっ・・・出るぞ。ああ」

 男のうめきにも似た声が出ると共に、屹立した男の先端からは勢いよく白い欲望が吐き出され、それと同時に眩しいほどにヘッドライトにわたくしは照らされるのでございます。

 まるで低俗な女王にでもなった気分でございます。白い光と、男の白い洗礼を受けながら、わたくしは刹那に目を閉じるのでございます。

 こびりついた男の白い液が、過去のわたくしの記憶に染み付くように、顔の肌にしがみつきながら垂れていきます。

 かすかに、車の赤いテールライトが遠くへと消えていくのが見えたのでございます。

(赤い光が・・・消える・・・)

 わたくしはうっすらと横目で消えていく赤い光を見ながら、心の中にある小さな灯りがふっと吹き消されたのを感じたのでございます。

 それからすぐに濃い霧に包まれて、わたくしたちはそれぞれ家へと帰っていったのでございます。

 霧は次の朝も続いておりました。不思議なほど生暖かく、まるで誰かがそこにいるかのようにわたくしの体を取り巻いておりました。

 わたくしはお庭のバラの花が、いくつも赤々と咲き乱れているのを見つけました。バラは血をめぐらせているかのように肉欲の色をたたえ、ほんのりうずきながら開いてくように感じたのでございます。

 花びらは露をたたえ、珠のように大きくなったそれが、滑るように落ちていくのでございます。濡れた花弁に舌をはわせ、雫を舐めとりたい衝動にかられ、自制いたしました。

 わたくしはバラの花を摘み取ろうとして、指先で茎を強く持ってしまい、バラの棘を刺してしまいました。

 痛みにすっと手を引き、指先を見ますと、ぷっくりと赤い血の珠が浮き上がっていたのでございます。

 わたくしはそれをしばらく見つめていると、脳裏にはっきりとお母様のあの夜の紅と白い指先が浮かび上がり、わたくしは自らの指先の小さな血の珠を唇へとすっと引くのでございます。

 この深い霧の朝、わたくしに数々の恥辱を与え、下劣な行為を求めてきたあの男が、事故に遭い、病院へ運ばれていったと連絡を受けました。

 男の容態が安定した頃にわたくしは庭のバラを摘んで花束を作り、男の病室へと参りますと、男はわたくしをぽかんと見ながら言ったのでございます。

「誰だ?お前は」

 男の言葉を聞いて、わたくしは心の繊毛一本ほどの揺れもございませんでした。

「この花束を、飾るようにお友達に言い付けられたものですから、こうしてお花を届けに参りました」

 男は興味なさげに窓の外を眺めております。時折、わたくしをちらちら見るのがわかりましたので、「ご容態はいかがでございますか?」とお尋ねすると、「体中がいてぇよ。どうしてここにいるのかよくわからないんだ。それにしてもあんた、いい女だな」とおっしゃるものですから、わたくしは花を花瓶に生けて、「わたくしはこれから用事がございますので失礼致します」とすぐさま退室いたしました。わたくしが退室するとき、男は手を握ろうとしたのか、男の手が指先を握りましたが、力なくわたくしの指先は男の手の中からすり抜けたのでございます。

 お医者様にご容態をお伺いすると、部分的な記憶喪失があるようで、自分の名前などはわかっているようだが、過去の一部分が欠落しているようだ、とおっしゃられました。脳の記憶をつかさどる部分の損傷が多少見られるので、正常な生活は問題ないが、恐らくは失った記憶は戻ることはないだろうと思いますし、なんらかの記憶障害が残る可能性もあります、とのことでございました。

 あの病室でわたくしを他人と見た男。ついこの間まであったあの男の存在とは、わたくしにとってどのようなものであったかさえうまく思い出せないほど、おぼろげで、生暖かい深い霧の彼方へといってしまったのでございます。

 わたくしの中のどこかにある、人間らしい優しさやあたたかなぬくもりなぞは、その男の前では微塵も顔を出さないのでございます。

 その夜、美しい三日月が夜空へ浮かんでおりました。わたくしは白い三日月にそのまま爪を立てて、夜空を引き裂きたい気持ちになったのでございます。

 あの白い光を引き裂いたら、大きな光がぽっかりと顔を出すのでございましょうか。それとも、暗闇がわたくしを犯し続けるのでございましょうか。

 そうなった時、わたくしはどうしようもなく自分の存在を確かめたくなり、自らを慰めてしまうのでございましょうか。

 わたくしはお庭へと行きバラの花を一輪手折ってまいりますと、薄い月明かりの部屋で衣服をするすると脱ぎ去り、一糸まとわぬ姿へとなって自らを光の前にさらしました。

青白く光る肌に、男に抱かれているときのような艶はございませんでした。わたくしは摘んできたバラの花びらをじっと見つめ、肉花にも似た花弁へと、ひだをなぞるようにして花弁の間に舌を入れて舐めあげるのでございます。そして茨に指を合わせ、力いっぱい摘まんだのでございます。

 わたくしの指先からは、小さな血の珠が見えてきます。珠が大きくなったところで、乳房をなぞるようにして指の血で線を引くと、そのままわたくしの花弁へと指先を運び、もてあそび、忍ぶように、耐えるように、声を抑えながら果てていくのでございます。

 その夜、わたくしは夢を見たのでございます。満月の夜、伴侶ではない若い殿方を寝室へと呼び、しとやかに待っているのでございます。

 少し開いた障子から、瞳のような満月が見えます。わたくしは、接吻を求めるように手の甲を月へとさしだし、指先でなぞるように月の輪郭に指をあわせるのでございます。

 月の白い光がわたくしの指へ雫となって伝ってくるように、わたくしの体も艶めいてくるのでございます。

 影が障子を静かに横切り、若い男が入ってまいりますと、わたくしは衣服をするりと畳へと落とし、男の愛撫を待つのでございます。

 男は白い肌へと唇と舌をはわせ、全身へとくまなく余韻を残していきます。ざわめきたつ肌の余韻は体の内側で結ばれていくようで、少しずつわたくしは赤く高揚していくのでございます。

 そう。わたくしはこの体の中にも赤を感じるのでございます。

 男がわたくしに頼み込み、わたくしが静かにうなずくと、男は裸になって横たわり、わたくしはその上へ花びらを男に見せつけながらまたぐのでございます。

 愛しい芽を育てるかのように、わたくしの目の前にあらわれた男のものを白い指で包み上げ、大事そうにさすると、みるみるうちに屹立し、男がかわいいうめき声をあげるのでございます。

 わたくしは口元に引かれた紅をすくい取り、天へと向いた男のものへとすっと指を引き、やがて咲く男の白い花を思いながら、また大事そうに包み上げるのでございます。

 たまりかねたのか男がわたくしの濡れた花びらを乱暴にすすり上げ、わざとあふれる汁の音を聞かせます。痺れるような閃光が体の中を走り、わたくしは一度体をのけぞらせ、男をいじめてやりたい気持ちを起こし、わたくしの唇の奥へと男のイチモツをくわえ込み、口内で舌を使いながら責め立てるのでございます。

 すぐに男が果ててしまいそうで、わたくしはお口からゆっくりと吸いながらも、イチモツを出し、唾液と先から出た汁でぬめるそれへと指を絡み付けていくのでございます。

 そして、丹念に口付けをしているとき、障子の隙間からこちらを見る少女と目が合ったのです。顔を手で覆い、大きく開いた指の間からこちらを覗いておりました。

わたくしと目が合うと、あっと言わんとばかりに驚いたようで、その手を口元へと必死に押し当てたのでございます。そのあどけない顔は、わたくしによく似ておりました。

 きっと、わたくしたちを青い海底の生物のように思ったことでございましょう。わたくしの指はあの少女が見たこともない動きをしているのでございましょう。こうして、男を喜ばせるのですよ、と指で優しく締め付けながらイチモツをさすり上げます。

 わたくしはその少女へと見せ付けるように優しくねっとりと愛撫して見せました。少女がわたくしを見続けるのを知っていて。

そして男のそれへと白い指を添え、高揚する心の中で少女へとささやいたのでございます。

「あなたも、こうなるのよ」と。

 

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